ただのゴミな管理データ

何かをするにあたって、その記録を残す必要があることもあると思います。それが仕事だと、その記録が「仕事の成果」として扱われることのほうが多いんじゃないでしょうか。
そんな中、最近ってわけでもないですが、記録の取り方・残し方について思うことがあったので記事にしてみます。

仕事の話なので詳細には語れませんが、噛み砕いて伝えると…
集計や履歴管理のため、商品の入荷記録をExcelで管理してる人がいました。
その人は「紙の伝票のままだと、入荷履歴の問い合わせにスムーズに応じられないから」「集計しやすいように」と言っており、これだけ聞けば「よく考えて仕事してる人なんだなー」と思ったんです。

その人の仕事を引き継ぐため、そのExcelブックを見せてもらったら、言葉が出ませんでした。というよりは言えませんでした。
なぜかというと、こんな感じで記録されていたからです。

2020/1/12020/1/2
青木商事井上
001-001*51020-020*1
012-061*2
植野材木
井上物流088-048*100
046-574*1000099-303*47

その人曰く、「日ごとに、どこ(仕入先)から何(商品の商品番号)がいくつ入荷したか記録してる」と言ってたのですが…

「はっ?!なんじゃこりゃ。ただのゴミデータじゃん。」
思わず本音が出そうになりましたが、大人なので我慢しました。

なぜ1セルに商品番号と数量が一緒に入力されているのか。
そもそもなぜ同じ列内に、仕入先と商品番号や数量が入り混じってるのか。

その人曰く、「商品番号と数量で列を分けると、入力が面倒」「列が多くなると横スクロールする回数が多くなり見づらい」とのことで、このやり方になったらしいが…

こんなデータでどうやって集計するんじゃボケ!
実際、毎月仕入先ごとの入荷点数を集計する際は、いちいち数えて手入力で算出してました。

入荷履歴の問い合わせ応対なら「検索と選択」でなんとかなりそうですが、これじゃあ集計なんてできません。
そんなの「データで記録してる」なんて言えないはずなんです。

しかも、仕入先も日によって入力の仕方が違っていて、上記の例でいうと「井上物流」が翌日には「井上」だけになっていたり。
似たような名称の仕入先がある状況だったので、「誰が見てもわかるデータではない」ですし、さらにいえば「商品番号だけだと本当にそれで合っているのかもわかりづらい」です。

そんなデータでは使い物にならないただのゴミデータなので、ボクが引き継いでからは、ExcelではなくAccessでデータベース管理するように改善しました。
同じ項目を複数行にわたり入力し、毎月同じように集計するのであれば、データベースに移行してしまったほうが効率は良いと思います。

Excelのような表計算ソフトで管理するにしても、「仕入先マスタ」や「商品マスタ」を用意しておいて、

入荷日仕入先商品番号商品名数量
2020/1/1青木商事001-001青空51
2020/1/1青木商事012-061胃薬2
2020/1/1井上物流046-574団扇1000
2020/1/2井上物流020-020絵具1
2020/1/2植野材木088-048折り紙100
2020/1/2植野材木099-303剃刀47

のような形で記録を残すのがフツーなんじゃねーの?
と思うのはボクだけではないはずです。

だって、Excelには「フィルタ」って便利な機能がありますし。
入力順番を間違っても「並べ替え」でキレイに揃えることもできますし。
そういう機能を使いこなすためにも、こういう形で記録するのが当たり前だと思うんです。

皆さんの周りにもそんな人いませんか。
もしかしたら、働いてるフリ(忙しいフリ)をするために、わざとそうやってたのかもしれませんが、仕事を引き継ぐほうからしたら、たまったもんじゃありません。

ボクは貧乏くじを引くのがうまいみたいです。

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